■複製された男 ☆☆☆
ジェイク・ギレンホール主演のスペイン・カナダ合作映画。
さすがスペイン映画。
質の高いなかなかの秀作である。
特にSE・編集・音楽・画がいい。
色味を変えて構図に凝った画はわかりやすいが、
特に前半のSE(音声)とカット割りを少しずつずらしてつないでいく手法は目新しく、
またこの映画独特の効果も発揮しており、特筆すべき技術だと言える。
SEや編集の技術で、かなり久しぶりのブレイクスルーに成り得るのではないだろうか。
また、音楽とも言えないような環境音を音楽に仕立てたようなこの映画の「映画音楽」も
注目に値するだろう。
もちろん、ギレンホールの演技はしっかりしており、
何の破綻もなく質の高い映画の雰囲気ともマッチしており、キャスティングの成功も感じられる。
一人二役のギレンホールをうまく破綻無く自然に両方見せるカメラワークや、
CGの使い方も秀逸。
しかし、それに比してシナリオが大味すぎて雑すぎる。
後半いきなり、下世話な展開(笑)にしたかったのは、それはそれでも構わないが、
ならばそれなりの説得力が必要なのだが、そういった前振り、事前選定の説明等が皆無なのである。
そのため、この一大事にそんなことしか、しかも唐突に考えないのかい!という疑問が
最後まで頭にこびりついて離れずに、この質の高い映画の興を大きく削いでいるのだ。
また、主人公がそれほどまでに追求しようとする初期のモチベーションもイマイチ不明だし、
すんなりと「相手の芝居」に乗る背景や描写もまったくされておらず、明らかに不十分である。
そして、あのラストカット!
意味は、よーく考えるとわからないでも無いが、
もしそうだとするならば、やはり最初にそっち方向の伏線や描写をもっともっとしっかりとしておかなければ成らず、
シナリオとしては完全に独りよがりであり、失敗している。
推測だが、たぶん脚本だけ他の人でシロートレベル?
そして、監督のビジュアルやSE・編集の能力だけがとても高いんじゃないだろうか。
『結局、、、』
【星の説明】
☆☆ 以上なら見ても損は無いでしょう。
☆☆☆☆☆☆ |
神!! |
☆☆☆☆☆ |
UNBELIEVABLE!! ベスト映画! |
☆☆☆☆ |
素晴らしい!ぜひ皆に勧めよう |
☆☆☆ |
面白い。見ましょう。 |
☆☆ |
なかなか面白い。 |
☆ |
見たければ見れば? |
- |
どーでもいい。 |
× |
見るだけ時間の無駄。クソ映画。 |
×× |
超クソ映画。 |
××× |
ふざけんな!作った奴誰だ! |
×××× |
お前に映画を作る権利はない。 |
××××× |
もはや言葉にできない。 |
×××××× |
悪魔!! |
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