うーん。 評価の難しい映画である。
しかし、基本的にはやっぱりB級だ。
B級なのを、間を取り散漫なエピソードを散りばめて引き延ばすことでA級に見せようと
ムリしてるカンジだろうか。
ドローンやコロニーや途中のエピソード短くすれば、2時間ちょいでまとめられるのに。
映画の本質と余り関係ないエピソードで尺を稼ぐ手法は誉められたモノではない。
全体的な雰囲気としては、B級2001年宇宙の旅+お涙頂戴ドラマ、といった所か。
前半はタルイし、宇宙船内部やSF系ギミックは完全なB級テイストのものばかりである。
そしてやはり一番の致命傷は、シナリオの統一感の無さである。
冗長なのもそうだが、この人の映画は何故か細かいプロットにあまり意味がないものが多い気がする。
映画の中の時間を費やすためのアイテムでしかない、というか、全体のメッセージ性や、
必然として出てくる自然なプロットの中に伏線を盛り込んでいる、見たいな作り込みもない。
単に、尺稼ぎのプロットが多いのである。
マットデイモンは救援が来たならゴメンナサイして一緒に帰ればいいし、
唐突な爆発も意味わからんし、女の「愛がどうのこうの」もいきなり取ってつけたような話である。
(これは伏線になっているのだが、必然性がうすく唐突・かなりの違和感を出している。)
キャラクター設定や魅せ方なども、これだけ尺がありながらも主人公のモチベーションが軽く、
まったく必然性が伝わってこないところが、まずは致命傷。
他のキャストもミスキャスト?が多く、B級感を助長している。
少しくらい変わった程度のSFでは、小手先の展開のそつのなさくらいでは駄作にしかならないことが、
この3時間の大作で、図らずも証明されてしまったようだ。
この監督には、キャメロンやスピルバーグに見られるような骨太なストーリーテラーとしての能力は
無さそうである。
何か突出した大きなアイディアや、誰かのメインイメージを借りないと、
一本スジの通った映画は出来上がらないのではないだろうか。
ちょっと残念。
全体の出来としては、まずまずだと思うが、期待するほどでは無い映画である。
☆☆☆☆☆☆ | 神!! |
☆☆☆☆☆ | UNBELIEVABLE!! ベスト映画! |
☆☆☆☆ | 素晴らしい!ぜひ皆に勧めよう |
☆☆☆ | 面白い。見ましょう。 |
☆☆ | なかなか面白い。 |
☆ | 見たければ見れば? |
- | どーでもいい。 |
× | 見るだけ時間の無駄。クソ映画。 |
×× | 超クソ映画。 |
××× | ふざけんな!作った奴誰だ! |
×××× | お前に映画を作る権利はない。 |
××××× | もはや言葉にできない。 |
×××××× | 悪魔!! |